MAGAZINE

INTERVIEW
La.mamaリアルタイムクロニクルvol.15
ー茂木欣一(フィッシュマンズ / 東京スカパラダイスオーケストラ)とLa.mamaー
La.mamaは2022年5月で40周年を迎えた。名前の通り、いつのまにか多くのアーティストや関係者にとって、普段意識せずとも心の片隅で安心をもたらしてくれる“母”のような存在だ。〈La.mamaリアルタイムクロニクル〉では「La.mamaで過ぎた時間を振り返り、未来に積み上げていくための特集企画」と称して、アーティスト総勢40組あまりに話を聞いた。中には当時La.mamaで対バンしていたアーティスト同士もいれば、同じステージに立ってみたかった憧れのバンドまで、この場所で生まれた様々な関係性が見える。花が咲き、散っては葉となりまた花が咲く大木のように、今日も休まず文化が芽生え続けているLa.mamaの未来をこれからも臨みたい。だからここで過去を振り返り、その年輪を捉えておこう。記事は12月まで随時更新予定。vol.15では茂木欣一(フィッシュマンズ / 東京スカパラダイスオーケストラ)が登場。(text:柴田真希)
昨年公開されたドキュメンタリー『映画:フィッシュマンズ』にもLa.mamaが登場しましたが、1988年からデビューまで月1ペースで出演されるまでになった、当初のきっかけは何だったのでしょうか。
茂木:La.mamaでの初ライブは、昼の部のオーディションライブでした。大学のサークル仲間たちがたくさん観に来てくれて、とっても盛り上がったのを憶えています。
昼のオーディションライブに合格しないと夜の部に出られないという、La.mama伝統のライブですよね。
茂木:フィッシュマンズは結果合格して、夜の部に出られることになりました。忘れられないですね。“いなごが飛んでる”“Blue Summer”といった楽曲は、この日すでに演奏しています。もちろん、この日以外にもたくさんの印象的なライブがあります。メジャーデビュー直前に行った1990年12月のワンマンライブ2daysや、“いかれたBaby”をライブ初演した1993年6月のハミングスとの対バンライブ。ハバナエキゾチカが「ハバナマンズ」と名乗って、スライ&ザ・ファミリーストーンの楽曲を一緒にセッションした同じく1993年のライブなどなど……。
当時のブッキングはMr.Childrenをオーディションライブで合格とした、中山泰平さんでしょうか。
茂木:中山さんが、対バンにブラックマーケット、ハバナエキゾチカ、キングビーズといった、グルーヴやスタイルにこだわりを持った一癖も二癖もあるバンドをブッキングしてくれました。ライブ後に、お話を伺うのと精算のために上の階の事務所に行くのですが、中山さんは毎回穏やかな低めのいい声で「……どうでした?」とライブの感想を僕らに聞いてくれました。
感想をくれるのではなく、先に聞いてくれるんですね。
茂木:それで僕らが 「今日は手応えがあった」 と言うと 「もっとこうした方が良いと思う」と指摘し、「今日は今ひとつな感じでした〜」 と言うと 「いや、とても良かったですよ」と話すんです。大して手売りチケットも売ってない僕らのことを気に入ってくれてたようで、なんだかとても嬉しかったです。おかげでたくさんの刺激をもらい、素晴らしい音楽仲間たちと知り合うことが出来ました。La.mama40周年、本当におめでとうございます!!これから先もたくさんの人たちが、あの細長い楽屋からステージに上がり、夢に向かってパフォーマンスしていくことでしょう。そんな人たちの大切な場所であり続けて下さい。
河野太輔(La.mamaブッキングマネージャー)より
茂木さん、素敵なコメントをありがとうございます。私は当時のスタッフではありませんが、フィッシュマンズと中山さんみたいに「どうだった?」とか「こここうするともっと良くなるかもね」みたいな会話を夜な夜なしております。特に教わったりしたわけではないのですが、自然とそういう会話になります。不思議ですよね。La.mamaの空気がそうさせるのでしょうか。
今出演してくれているバンドたちもフィッシュマンズに影響を受けている人たちがたくさんいます。誇りに思うと共に、負けないように、超えられるような音楽を目指して夜な夜な頭を抱える毎日です。でも楽しいです。
茂木欣一(フィッシュマンズ / 東京スカパラダイスオーケストラ)
1967年生まれ、東京都出身。1987年、明治学院大学在学中に佐藤伸治、小嶋謙介とともにフィッシュマンズを結成。ドラムを担当。91年、「ひこうき」でメジャーデビュー。2001年、東京スカパラダイスオーケストラに正式に加入。2005年、ゲストヴォーカルを招き、フィッシュマンズの活動を再開。以降不定期ながらライブ活動を行っている。2021年はフィッシュマンズデビュー30周年の節目にフィッシュマンズのドキュメンタリー映画「映画:フィッシュマンズ」が公開となった。
http://www.fishmans.jp/
https://www.tokyoska.net/

U-19 Wordplay vol.132
谷川正憲 (UNCHAIN) / HIROSHI (FIVE NEW OLD)

セカイイチ presents『光風動春』東京公演
セカイイチ [Support Member Ba.岡部晴彦 / Key.山本健太] / Analogfish

U-19 PLAY VOL.121
LEO IMAI [LEO今井 岡村夏彦 シゲクニ 白根賢一] / w.o.d.

U-19 PLAY VOL.120
グソクムズ / 猫戦

U-19 MINAMIS PRESENTS 『CHABASHIRA FIGHT CLUB VOL.31』
MINAMIS
andmore!!

U-19 Wordplay vol.131
奇妙礼太郎 / 浮

『sprout』
MO MOMA / 渡航石鹸 / zonji / WALTZMORE

3rd Full Album『An Instrumental』release tour 2023 “A TOUR”
mudy on the 昨晩

U-19 『Wordplay vol.130』
浜端ヨウヘイ / 上野皓平 (The Songbards)

U-19PLAY VOL.116 振替公演
LITE / KOTORI

U-19 『periwinkle』
Homecomings / ノンブラリ / えんぷてい

『PLAY VOL.119』
SuiseiNoboAz / LITE

U-19 『PLAY VOL.117』
THE NOVEMBERS / KOTORI

おかしなふたり
奇妙礼太郎 × Sundayカミデ

『エロス -ラバーズ編- vol.15』振替公演
ユレニワ / Ivy to Fraudulent Game

U-19 『Wordplay vol.127』
daisuke katayama / Murakami Keisuke

INTERVIEW
La.mamaリアルタイムクロニクル
La.mamaで過ぎた時間を振り返り、未来に積み上げていくための特集企画

INTERVIEW
La.mamaリアルタイムクロニクルvol.53
ーTHE YELLOW MONKEYとLa.mamaー

INTERVIEW
La.mamaリアルタイムクロニクルvol.50
ーあいみょんとLa.mamaー

INTERVIEW
音叉点──音楽と●●の交差点 La.mama・河野太輔 対談企画
第十一回ゲスト : negura campgroundオーナー・渡部竜矢

『10代無料』始めます

mouse on the keysのライブ映像、第3弾を公開

はたの樹三【渋谷ラママ代表】エッセイブログを開設!

小山田壮平のライブ映像を公開

LEARNERS ライブ映像を公開
SCHEDULE / MAGAZINE