MAGAZINE
INTERVIEW
La.mamaリアルタイムクロニクルvol.26
ー仲手川裕介とLa.mamaー
La.mamaは2022年5月で40周年を迎えた。名前の通り、いつのまにか多くのアーティストや関係者にとって、普段意識せずとも心の片隅で安心をもたらしてくれる“母”のような存在だ。〈La.mamaリアルタイムクロニクル〉では「La.mamaで過ぎた時間を振り返り、未来に積み上げていくための特集企画」と称して、アーティスト総勢40組あまりに話を聞いた。中には当時La.mamaで対バンしていたアーティスト同士もいれば、同じステージに立ってみたかった憧れのバンドまで、この場所で生まれた様々な関係性が見える。花が咲き、散っては葉となりまた花が咲く大木のように、今日も休まず文化が芽生え続けているLa.mamaの未来をこれからも臨みたい。だからここで過去を振り返り、その年輪を捉えておこう。記事は12月まで随時更新予定。vol.26では仲手川裕介が登場。(text:柴田真希)
仲手川さんは、La.mamaが25周年の時の冊子にもコメントを寄せてくださいましたが、それから15年経ちましたね。
仲手川:La.mamaとは同い年です!40周年おめでとうございます。La.mamaは独特な空気感がありますよね。ホールの匂い、スタッフさんのマニアックさ、ピアノ、楽屋、プロレス入場。ドラムの鳴りはバタバタと聞こえて印象的です。(中音も難しかった..涙)大御所の方と話せたり、新しい出会いがあったり、とにかく人との出会いを沢山させてもらいました。
どういった方との出会いが特に印象的でしたか?
仲手川:SPANKPAGEでバンドメイトだった、水野雅昭くんとの出会いです。
水野さんは2006年に加入されたドラマーですよね。
仲手川:La.mamaに出させてもらえるようになった当時、ドラマーに対し限界を感じていたんです。それで当時ブッキングだった松岡さんに相談したら、「ちょうど東京に出てくるドラムいるよ!」と紹介してもらえる事になって。彼は名古屋で在籍していたCHOKOというバンドを辞めて、プロドラマーとして上京するタイミングだったんです。正直「バンドはもういいかな……」みたいな感じだったので、必死に口説いて加入してもらいました。その出会いがあったからその後の音楽活動に幅を持てたし、作りたい音楽を実現できたので、大きな出会いでした。大感謝!!
La.mamaの方の紹介だったんですね!対バンでは、記憶に残っている出会いはありますか?
仲手川:たしか15年以上前、ギタリスト・弥吉淳二さんがメンバーだったTOWERというバンドは今でも思い出します。当時のSPANKPAGEはトリプルギター編成だったんですが、TOWERも同じ編成で、ギタリストの一人が弥吉さんでした。リハーサルからとんでもない音を出していて、引きました。「自分らショボ」って思って、ライブ前から萎えましたね。
相当衝撃的だったんですね。
仲手川:格の違うプロの音で、とにかく説得力があったんです。でも打ち上げでは気さくに、弥吉さんから「君たちいいね!」って話しかけてくれて。それが救われたというか、嬉しかったです。音が圧倒的にかっこよくて、人柄は気さくで面白いのを目の当たりにして、「あぁプロすげぇ、プロになりてぇ」と思いました。残念ながら亡くなられてしまいましたが、あの日のギターの音と打ち上げの夜は、強烈に覚えています。La.mama、これからも素晴らしいステージを発信し続けてください。
河野太輔(La.mamaブッキングマネージャー)より
ご無沙汰しております。素敵なコメントをありがとうございます。
忘れもしない2005年4月17日の日曜日、当時のバンドメンバーに付き添ってもらって(方向音痴なので)La.mamaに面接に来たのですが、その日はSpank Pageの企画でした。オープンする前に掛かっていたその日の看板のことを今でも覚えています。
無事に面接も受かり入社したのですが、先輩スタッフから「Spank Pageってバンドカッコいいよ!」と教えていただき、どんなバンドなんだろうとワクワクした日々を思い出します。新横浜ベルズ(現 新横浜LiT)のワンマンライブも見に行きました。水野さんが入ってSPANKPAGEになってからも何度もライブを見に行きました。『My Picture Is Green』が一番好きな曲でした。
なかなかイベントもタイミング合わず、すみません!必ずお誘いしますので、その際は宜しくお願いします!
仲手川裕介 / Yusuke Nakategawa
SPANKPAGEの活動を経て2021年5月、1st EP『TOWER』リリース。
配信ライブや昨年11月には表参道DEE’S HALLにてライブを開催。
2022年6月、シングル『Ready for』配信リリース
9月には2作目となる新作EPリリース予定。
℗2022 Yusuke Nakategawa, under exclusive license to Throw Records
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